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うーじ(サトウキビ)収穫

農業

例年12月~4月が製糖期間
収穫した、うーじ(サトウキビ)を
沖縄県各所に在る、製糖工場で
黒糖に生成される

主な産地は、本島全体では有るが
本島南部や離島では南大東島が多い
粘土質の南部の土地、ジャーガル若しくはクチャと呼ばれる
灰色の土、水分が多く含まれているために。
うーじ(サトウキビ)栽培には適している。

ヤンバル北部や一部中南部の土地にもマージがあり
南部は島尻マージ、北部は国頭マージ
マージは赤土の事で、水はけが良いので
うーじ(サトウキビ)栽培には向かない、

ですから、ヤンバル北部地域には、うーじ(サトウキビ)畑が少なく
かわりに、赤土に適したパイン栽培が盛んである。

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仕事の役割分担

サトウキビ畑では、仕事を分担して作業を行う
①  とーさー(倒す人)刈る人
②  かさじゃー 葉っぱを剥ぎ取る人
③  たばやー サトウキビを縛る人
④  かたみやー サトウキビを担ぐ人

サトウキビを、斧を使い根元から切っている状況。手元の赤いのが斧です。

とーさー、サトウキビを刈る役目の人
ゆーち(斧)を使い、サトウキビを切る
サトウキビは、木のように立って生えているので
なぎ倒す様に、刈るので、サトウキビは横に倒れる
ですから、倒れるを方言で、とーす、と言い
倒す人を、とーすの、すが変化して、さーに変わる。
力仕事なので、大人の男性が行う

かさじゃー、サトウキビに付いている枯葉や
根っこ部分に付いているゴミや土を、いらな、(鎌)で、掃う。
これは、サトウキビを1本ずつ持ちながら、行う作業で
細かい作業と、サトウキビは軽いので
女性が担当する事が多い

サトウキビを20本に
かさじゃー、が束ねたのを
たばやーが、縄を使い縛っていく
たば(束る)やー(人)の事
一日中腰を曲げた状態で作業を行うので
年寄の男性の役目

かたみやー
かたみる、担ぐの方言 、やー(人)の事
ですから、20本程に束ねられたサトウキビを
畑の奥から、車が通る道まで運ぶ
これが一番、体力を使うので
男性の若い人が行う。

畑が平坦なら、まだ楽だが
斜面にある、土地の畑ならサトウキビを
担いで、坂道を登って道路まで運ぶので
かなりの重労働である

後に、トラックが回収する為に、道路の近くまで運ぶ。

やはり、かなりの人出が要るために
家族総出、作業にあたる。
サトウキビを倒す役目お父さん
サトウキビの、枯葉を取るのは、オバー
束ねるのは、オジー
担ぐのは、子供たち

だから、昔の沖縄は子沢山で農作業に
あたっていた。
一日で、終わる作業ではないので
兼業農家は、仕事から帰宅して畑に行く
大変な作業である

いーまーる

沖縄に、昔からある。
いーまーる精神と文化
いーまーる、とは、
地域社会の中で、ご近所同士で順番に労力交換を行う事

つまり、一人ではできないけど
周りで、お互い協力しあいながら
順番制で、畑仕事、サトウキビの収穫を行う
助け合いの精神が、いーまーるー

冠婚葬祭や村々での行事の際も
人手がいる時、いーまーるーで行う
沖縄も都心部では、少なりつつあるが
田舎では、まだ根強く残る文化

休憩時間

休憩時間が、沖縄にある10時じゃー
お昼ご飯が、あさばん
午後3じになると、3時じゃー

じゃーは、場所

10時に15分位の休憩を、午前中でとり
お茶を飲みながら、タバコに火を点け一服

お昼、かーちゃが、お昼ご飯を作って
車で畑に、持って来る

メインディッシュは
ソーキのお汁

おかずは各家庭の、おふくろの味
青空の下で、皆で食べる食事は
一段と美味い

午後3時には、おやつで
鬼餅(ム―チー)とミカンが定番

使う道具

いらな(鎌)
鎌も、特殊な鎌で刃先二股に分かれ
サトウキビに、沿って刃先を入れていく

ゆーち(斧)
サトウキビを切る時に使う

上の写真で男性が使っている道具で(キビを刈り取る)

ハブ

この時期が、一番にハブと出くわす時期だが
大きい物音を立てると、ハブの方から逃げていく
畑に居た、ハブの餌になる野鼠も住処を奪われるので
餌が無い畑にはハブもいつかない

ハーベスター

近代化の波が押し寄せ、手作業で行っていた事が
機械化により、人手が必要とせず
作業効率があがり、何日もかかった作業時間が
ほんの数時間で終わる

ですから、便利になったことで
逆に失うのがある
いーまーるー精神が地域社会から遠ざかる
収穫期に必要とされた、雇用が無くなる
皆で、食べた、かーちゃんが作った美味しいご飯が
青空の下で、食べられなくなる

製糖期が来ると私には
忘れられない思い出がある

私が、中学2年生の時
クラスの男子が、家の手伝いでサトウキビ収穫に
必要な人手を、親から頼まれ
学校で、アルバイト募集をしていた

そう当時、大人に頼むと日当が6000円~7000円
しかし、私達、子供に支払われるのは5000円

自分と友達二人で、クラス男子の家に冬休みの間
一週間程、泊まり込みで手伝いに

当時、自分の欲しいジーパンが1本5000円
だから、小遣い稼ぎに出かけた。

子供にも、経済的恩恵があった時代
今では、考えらない話

うーじ サトウキビツアー

観光客の皆様へ
12月~4月の間、農村部ではサトウキビの収穫を行っています。
せっかくだから、農業体験とまではいかなくても。
収穫の様子を、見に行くレアな沖縄の農村の旅をしてみませんか

写真撮影

サトウキビ畑の前で、サトウキビの花が揺れる光景は
朝、夕と違う、写真が撮れます。

風で揺れる様子を動画や写真に収めるのもおすすめです。
サトウキビ畑が広がる地域に訪れる際には
その季節ならではの自然の美をぜひ体験してください。

農家の、オジーやオバーが農作業をしていたら
サトウキビを、分けてもらい
試食するのも、体験です。

観光地もいいですが、農村部を訪れると
自然の絵画のような風景を楽しむことができます。
レアな思い出と体験を
お楽しみください

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まとめ

製糖期は、例年の12月から始まり
翌年の、4月の期間に行われる。

仕事の役割分担
サトウキビ畑では、仕事を分担して作業を行う
①  とーさー(倒す人)刈る人
②  かさじゃー 葉っぱを剥ぎ取る人
③  たばやー サトウキビを縛る人
④  かたみやー サトウキビを担ぐ人

家族総出で行われる、一大イベント

一家揃って青空の下、サトウキビ畑で食事をする
小さい子供やオジー、オバー
また、手伝いで来た、隣近所のおばさん、おじさん。
大人数で、わいわい楽しく、ソーキ汁を口に運ぶ

いーまーるー
地域社会で、順番に労力交換を行う事
相互補助の役割を果たし、主に農村部で
畑作業を行う際。
隣近所で、人手の貸し借りを行い。
助け合う。

ハーベスター
サトウキビを機械で収穫を行う
手作業で、行われていた収穫を
機械で行うために、日数や時間の
短縮になり、兼業農家にとっては
非常に、楽で効率がいい。

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